加齢黄斑変性について

加齢黄斑変性

現在のところ、萎縮型加齢黄斑変性の有効な治療法はありません。
脈絡膜新生血管を有する滲出型加齢黄斑変性のみが治療の対象となっております。

◆ 滲出型加齢黄斑変性の治療法について

-光線力学的療法-
(PDT: photodynamic therapy)

ビスダインという光に反応する薬剤を体内に注射した後に、病変部にレーザーを照射する治療法です。正常な網膜に影響を与えない程度の弱いレーザーによって薬剤を活性化させ、網膜へのダメージを抑えながら、新生血管を退縮させます。
継続的に行う治療法で、初回の治療実施後は3ヵ月ごとに検査を行います。検査の結果より、必要に応じて再度、光線力学的療法を実施します。

光線力学的療法

-レーザー光凝固術-
新生血管をレーザー光で焼き固める治療法です。新生血管が中心窩にない場合の治療法として確立されていますが、周囲の正常組織にもダメージを与える問題があります。新生血管が中心窩にある場合はほとんど実施されません。

レーザー光凝固術

-抗血管新生療法-
体の中には、脈絡膜新生血管の成長を活発化させるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質があります。抗血管新生療法は、このVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することにより新生血管の増殖や成長を抑制する治療法です。

抗血管新生療法
抗VEGF治療薬療法について

◆ 治療内容

抗VEGF治療薬による薬物療法は、導入期と維持期で異なります。導入期では、月1回抗VEGF治療薬を白眼の部分から眼の中心の硝子体という場所に向けて注射します。これを3ヵ月間繰り返します。その後の維持期は、眼の診察や検査で症状をみながら、必要に応じて注射します。検査は必要に応じて月1回、視力検査と眼底検査、場合により光干渉断層撮影等を行います。

点眼消毒・麻酔

◆ 抗VEGF治療薬の眼内注射日前後に行うこと

原則として、抗VEGF治療薬治療を受ける前3日間と受けた後3日間は、注射部位への感染を予防するため、抗菌点眼剤(抗生物質の目薬)をあなた自身で点眼していただきます。
担当医の指示にしたがってください。

治療日には、担当医があなたの眼や眼の周りを十分消毒し、麻酔薬を点眼や注射等した後で、抗VEGF治療薬を注射します。

加齢黄斑変性症についての情報サイト

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