硝子体手術について
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硝子体手術について
◆ 硝子体手術とは
硝子体手術は、眼の中には硝子体という透明なゼリー状の組織があります。この組織が網膜を牽引したり、炎症を持続させたり、混濁や網膜の血管からの出血を起こし、網膜へ光がうまく届かなくなり、視力低下が起こります。
硝子体手術は、この硝子体を切除し網膜の機能を回復させるための手術です。
◆ 硝子体手術の適応疾患
-硝子体が濁っている状態-
硝子体出血、硝子体混濁、星状硝子体症
-増殖膜が視力を下げる-
網膜前膜、硝子体網膜牽引症候群、増殖糖尿病網膜症、増殖性硝子体網膜症
-黄斑部に穴があいた状態-
黄斑円孔
-黄斑部浮腫による視力低下-
糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症
-網膜が剥がれた状態-
網膜剥離、増殖糖尿病網膜症、増殖性硝子体網膜症
-その他-
水晶体脱臼、眼内異物、網膜分離症
◆ 硝子体手術の実際
眼の中心にある硝子体というゼリー状の部分を除去する硝子体切除術が基本です。
手術は局所麻酔で行います。手術室で眼の消毒をした後、眼の周囲に麻酔の注射をします。
その後、角膜の横に手術機器を挿入する3箇所の小さな入り口をつくります。
準備が整えば、網膜前膜や増殖膜を除去したり、レーザーで網膜を凝固する眼内光凝固術、網膜剥離が発生してしまった場合は、剥がれた網膜を押さえるために、目の中に空気や特殊なガスあるいはシリコーンオイルを入れたり等、疾患によって術式を組み合わせて行います。
特殊なガスを入れた場合は、手術後にうつぶせなどの体位制限を伴う安静が必要です。ガスは軽いので、上方に向かう特性があります。うつむき姿勢を保って安静にすることで、ガスは網膜を元の位置に戻し、復位させることが出来ます。網膜が復位するまでの間、1週間~2週間程度うつむき姿勢を保って安静にしましよう。
●日帰り手術か入院手術かは、疾患によって異なります。
当院では日帰り手術が可能な患者様に対しては、積極的に日帰り手術も行っております。